会期が修了間近の投稿になってしまいましたが、先日、東京恵比寿にあるギャラリー「LIBRAIRIE6/シス書店」で開催されていた『栗田紘一郎+平竜二 「光の漂流物」展』を観に行きました。雁皮紙(和紙)を用いたプラチナプリントの展示ということでしたが、まるで鉛筆画を見ているような繊細な質感に圧倒される展示でした。
栗田紘一郎氏によって、日常の風景から切り出された光は、まさに『光の漂流物』であり、タンポポを被写体にした平竜二氏の作品も、そのタンポポを照らす光に、私は精霊が宿るのを感じさせてくれました。
被写体にしているタンポポもご自身で育て乾燥させるなど、まるでタンポポを使ったオブジェの制作からされていると店主が教えてくださいました。タンポポに寄り添う蝶の写真に、精霊の正体を少しだけ見た気がします。
プラチナプリントについて
「光の芸術」とも呼ばれるプラチナプリントは、1873年にイギリスで発明されたプリント技法。経年変化に耐えうるプリントの安定性と、連続諧調による美しさが半永久的に保たれる「永遠のプリント」と言われている。
栗田紘一郎氏と平竜二氏によるこの展覧会の作品は、雁皮紙(和紙)を用いたプラチナプリントの展示でしたが、それがまた素晴らしかったです。
こちらでも、作品を見る事が出来ました。