アートと音楽-新たな共感覚をもとめて

詳しくはこちらから

東京アートミーティング(第3回) アートと音楽—新たな共感覚をもとめて
平成24年10月27日(土)→ 平成25 年2月3日(日)

音楽とヴィジュアルアートは互いに密接な関係をもちながら進化してきました。20世紀の初め、 作品がさまざまな感覚を呼び起こすような総合芸術をめざしたカンディンスキーや、音楽を記号 的な正確さでイメージ化しようとしたクレーがその例です。聴覚と視覚を横断することで可能と なる、豊かな感性の領域と表現の広がりは60年代のジョン・ケージらによってより実験的な形で 検証されました。 そして今デジタル技術の発達によりイメージはピクセルに分解されて記号や数値として処理され、 音もPCのディスプレイ上で視覚的に作曲されるなど、アートと音楽はその創作の過程においても 近似しています。一つのコンピュータで映像、画像、音を同等に扱う世代のクリエイターたちは、 より密接な、「新たな共感覚」とでも呼べる総合感覚をもって、多様な表現を試みています。 本展は総合アドバイザーに音楽家の坂本龍一を迎え、この二つの表現が交差、連動することで 生まれてくる多様な作品の紹介を通して、今「私たちの時代の」見ること、聴くことの本質的な意 味を問いかけます。

長谷川祐子(本展企画者/東京都現代美術館チーフ・キュレーター)

詳しくはこちらから