毎年ゴールデンウィークに東京国際フォーラムで3日間開催される「ラ・フォル・ジュルネ・ジャポン」。9階目を迎えた今年はついにラ・フォル・ジュルネの母国、フランス特集!
ビゼーから、ドビュッシー、ラヴェル、サティ、そしてブーレーズ。19世紀後半から現在まで、この150年間、パリを彩った音楽のパノラマを繰り広げます。
20世紀初頭のパリは、世界の音楽シーンの首都として栄え、多くの才能豊かで先見性にあふれた作曲家が集まり活動していました。
また、この時代のパリではスペインブームが巻き起こり、ドビュッシーやラヴェルをはじめ、スペインの民族音楽を取り入れたエキゾチックで官能的な作品が多く生まれました。また、スペイン出身の作曲家たちもパリで活動し、多くの作品を残しました。これらのフランスとスペインの化学反応も今回の聴きどころです。
そして1920年代の「狂乱のパリ」。
第一次世界大戦が終結した1919年から、大恐慌に突入する1929年までのつかの間の10年間、人々は生きる喜びを謳歌しました。ラジオ放送が始まり、アメリカからジャズが入ってきます。現代につながる新たな革新的な音楽の潮流が次々に生起しました。
今回のLFJでは、創造的なエネルギーにあふれ、「これぞフランス!」といえる最高に情熱的で官能的で、自由な気風にあふれた<至福の音楽>の数々を、存分に味わっていただけることでしょう。また、日本ではあまり知られていない、とっておきの名曲もたくさんご紹介しますので、いつにも増して驚きと発見に満ちた音楽祭になることでしょう。