ボーカロイド・オペラ「THE END」

2013/5/23(木)19:00開演
2013/5/24(金)15:00開演、19:00開演

「THE END」は、音楽家/アーティストの渋谷慶一郎と、演出家/演劇作家の岡田利規、映像作家のYKBX他、時代の先端を担う気鋭のアーティストによるコラボレーション作品として誕生した新作オペラです。
この作品は人間不在のオペラ、つまり従来のオペラの中心となるオペラ歌手やオーケストラなどは一切登場せず、初音ミクとボーカロイドによるアリアやレチタティーボ、コンピュータによる音響、映像によって物語が展開していきます。
クラシックやオペラの殿堂オーチャードホールに10.2チャンネルのサラウンド音響と1万ルーメンを超える高解像度プロジェクター7台を持ち込み、言わば電子の要塞化されたデジタルな環境の中で「わたしは死ぬの?」と自問するミクの旅が始まります。
ここでは「死とは何か?」「終わりとは何か?」といった伝統的なオペラでみられる悲劇の構造を初音ミクを媒介にして現代に読み替えるという試みがなされています。

また、本作では初音ミクのためにルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクター、マーク・ジェイコブスと彼のスタジオチームが衣裳提供していることも大きな話題となっています。
2013年春夏コレクションをもとに、初音ミクの体型や、彼女の持つ独特な雰囲気にあわせてデザインしたオリジナル作品で、印象的なダミエの衣裳を身に付けた初音ミクがデジタライズされた映像は、極めて現代的であると同時に全く新しい初音ミク像を提示した、前代未聞のスペシャル・コラボレーションとなっています。
また、舞台美術をレム・コールハースのニューヨーク事務所の代表でもある、建築家・重松象平が手がけていることも注目されています。

物語を予感させる印象的なキービジュアルはYKBXによる描き下しのイラストを吉田ユニがアートディレクションしています。

詳しくはこちら(オーチャードホール)