2人の絵師に着目する展覧会『特別展 北斎と暁斎 ―奇想の漫画』が、4月27日から東京・明治神宮前の太田記念美術館で開催される。
同展では、ユーモラスな動きで踊る人々や波や風などの自然に加え、ろくろ首や三つ目入道といった妖怪や幽霊など、この世の様々な事物を描き出した葛飾北斎による絵本『北斎漫画』と、狩野派の絵師でありながら浮世絵の世界にも深く親しんだ河鍋暁斎の絵本作品を紹介。これまで比較して語られることの少なかった2人に共通する鋭い観察眼や描写力、現代の漫画にも通じるパワーと奇抜な発想力に溢れる作品が展示される。
なお、同展は展示替えのため前後期に分けて開催。また、暁斎の多岐にわたる画業を紹介する展覧会『河鍋暁斎の能・狂言画』が4月20日から東京・日本橋の三井記念美術館、『世も盡きじ ―三井家の能・暁斎の猩々』展が4月19日から東京・千駄ヶ谷の国立能楽堂資料展示室、5月1日から埼玉・蕨の河鍋暁斎記念美術館で『暁斎が斬る! 時事報道・世相風刺』展が開催される。