野中ユリ 「本の博物誌」展

芸術的な家庭環境もあり早熟な自覚を得て、15歳頃の時「私は画家だ」と決めて出発した野中ユリ。
1953年頃から銅版画を始め、1年ほど、関野準一郎の主宰する銅版画の研究所で研修、
また駒井哲郎にも多くを学ぶが、それ以外には正規の美術学校には入らず独学であった。
1957年、まだ10代の頃、最大の師である瀧口修造の知遇を得て、タケミヤ画廊にて瀧口修造企画による銅版画展で鮮烈なデビューを飾り、その後現在に至るまで版画・装丁・挿画・コラージュ・デカルコマニ-・オブジェなど様々な表現媒体を駆使しながら独自の透明な幻想世界を生み出し続ける。彼女の世界は、シュルレアリスム的精神を出発点としながら、多くの詩人、文学者、芸術家たちと詩的、文学的想像力を分かちあう中ではぐくまれ、20世紀後半の現代美術史の中に特異な位置を占めています。

場所:LIBRAIRIE6/シス書店(東京・恵比寿)
日程:2013年6月8日(土)~ 2013年6月30日(日)

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