期 間:2014.11.30(日)- 2014.12.14(日)
会 場:八王子市夢美術館
夭折の銅版画家、清原啓子の全銅版画を紹介します。
日本版画界に彗星のように現れて去っていった清原啓子(1955-1987)。八王子に生まれ育ち、多摩美術大学を卒業した彼女が30年ほどの短い生涯で遺した作品は僅か30点でした。久生十蘭、埴谷雄高、三島由紀夫など神秘的、耽美的な傾向の文学を愛し、その「物語性」にこだわった精緻で眩惑的な作品は没後30年近く経った現在でも根強い人気を保ち、伝説的に語られて多くの人々を魅了し続けています。
本展覧会では、未完の作品を含む全銅版画と素描、銅板原版等の資料をあわせて展示いたします。特に、おそらく今後公開されることはないであろう、20段階を超える試刷りの展示は圧巻です。
なお、今回の展覧会は清原啓子作品集の出版を記念して企画されたものです。