会 期:2014年12月2日〜2014年12月25日
会 場:London Gallery白金
本展は、「殻のない種」(2012年7月7日~7月25日 於 同ギャラリー)から2年振りとなる新作の発表で、前作に引き続き、鹿の角や骨を素材に精緻な彫刻をほどこした植物のシリーズ約6点と、作家にとって初めてとなる木彫の作品を発表いたします。また本展に合わせて、長谷川等伯「四季柳図屏風」を展覧いたします。
橋本の屹立した植物の作品群は、多くの古美術と同様に私たちを惹きつけ、人を自然への憧憬に誘うとともに無常であることも呈しています。前作では鹿の角や骨という素材の特殊性や、彫刻の緻密さゆえに作家の技巧が注目されましたが、生命という捉えきれない対象を作品化する稀有なバランス感覚を作家の個性と考えます。
今回ご紹介する作品は、前作同様に作家が季節を通じて身のまわりに咲く植物を採取し、手元に置いて制作をしたもので、菖蒲や菊、水仙などなじみ深い植物がモチーフとなっております。
多くの皆様にご高覧いただければ幸いです。(London Gallery白金)