セルゲイ・ディアギレフがファリャにバレエ音楽の作曲を依頼。振付にレオニード・マシーンを、さらに舞台と衣装デザインにパブロ・ピカソを起用。大成功をおさめ解散まで繰り返し上演される作品となった。この作品は20世紀始めの、パリそしてヨーロッパでの“スペイン”ブームの大きなきっかけとなった。
作品の構想は、ディアギレフの依頼前からあり、初演も当初の構想の通りパントマイムとして、4月7日にマドリードので行われた。初演に立ち会ったディアギレフのアドバイスにより、大編成オーケストラへの改編、大幅な曲の追加やカットが行われ1919年にバレエ音楽『三角帽子』として完成し、ロンドンでバレエ・リュスの作品として初演。
このCDはバレエ・リュスでも指揮者を務め、この「三角帽子」の初演指揮者でもあるエルネスト・アンセルメの指揮。