韓国音楽探検 (はじめて音楽と出会う本)

植村 幸生

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人々が音の力に寄せる深い心。朝鮮半島は魅力的な音楽に溢れている。ジャズに比すべき集団即興演奏「シナウィ」、独奏楽器がその技巧を鮮やかに展開する「散調」、複雑なリズムをもつ韓国の祭り囃子「プンムル」、パワーとスピード感に満ちた打楽器アンサンブル「サムルノリ」、そして声の可能性を極限まで追求した語り物「パンソリ」…。日本との比較も視野に入れつつ、韓国の音楽文化の世界を探り、その豊かさの深層に迫る注目の一冊。(「BOOK」データベースより)

2015年9月24日に開催する『ハン・テラ 伽耶琴コンサートー散調の響きー』の制作協力に従い、改めて韓国の音楽の勉強に手に取った本。
専門書であるが(専門書独特のなぜか読みづらい文章ではなく)書き方もとても読みやすく、悲しみを意味する『恨』を表現しながらも、生命力にあふれた韓国の音楽を知ることができる一冊でした。
パンソリ、サムルノリ、シナウィといった韓国を代表する民族音楽が、シャーマンの巫術を原型に昇華していった話は興味深く、また雅楽の原型が、中国や日本よりも保存されていて現在も聴くことができることも知り、いつか訪問したいと思っています。
伽耶琴等の楽器説明もあり、情報としても、この一冊で韓国の音楽について十分に知ることができる一冊です。
隣国の文化を知ることは、日本の文化も知ることにもなると思いますし、是非おすすめしたい本です。

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