交響詩『タマーラ』(タマール)は、コーカサス(カフカース、カフカス)を数度訪れたパラギレフが現地で収集した旋律を素材に、コーカサスの伝説を主題としたレールモントフの詩『タマーラ』(タマール)に基づく交響詩。
天使のように美しく悪魔のように邪な女王タマーラは、高い塔から旅人を誘惑し燃えるような抱擁を始める。一夜が明け辺りが沈黙に包まれると旅人は屍となり、放り出される。オリエンタルな響きと、情事と死、エロスとタナトス。バレエ・リュスの得意のテーマ。
【収録曲】
1. 交響曲 第2番 ロ短調 (ボロディン)
2. 交響曲 第3番 イ短調(未完) (ボロディン)
3. 歌劇≪イーゴリ公≫ 序曲 (ボロディン)
4. 交響詩≪タマーラ≫ (バラキレフ)
【演奏】
スイス・ロマンド管弦楽団
指揮: エルネスト・アンセルメ