1970年に日本中を沸かせた大阪万国博覧会のパビリオン「鉄鋼館」内に設けられた「スペース・シアター」は、天井や床下まで音響で埋め尽くすことが可能な立体音響空間。クセナキスの作品説明には「12チャンネルと800のスピーカーのための電子音楽作品」と書かれてるので、12チャンネルと800のスピーカーによるものだったのだろう。(1008個あるらしい)
EXPO'70 パビリオンでは、2014年3月から「スペースシアター」を公開しており、ダイナミックな演出が施され、ガラス越しではあるが当時の様子を体感できる。
詳しくはこちら(EXPO'70 ウェブサイト)
その「スペース・シアター」での上演を目的に武満徹、クセナキス、高橋悠治といったアーティストの作品を、ステレオにリミックした録音がこちら。
【収録曲】
1.クロッシング / 武満徹
2.エゲン / 高橋悠治
3.ヒビキ・ハナ・マ / ヤニス・クセナキス
【演奏】
小澤征爾 / 若杉弘
日本フィルハーモニー管弦楽団
また、現在はオリジナルのジャケットによる盤が限定で出ているのでそちらも。
こちら