プレトニェフは初期作品である交響曲と、ロシアの民俗音楽に根ざした二つの商品を組み合わせている。さらに《火の鳥》の組曲についても、演奏機会の少ない1945年版を使用しているところも興味深い。それによって、ストラヴィンスキーの《火の鳥》へ至る道程と、彼が生涯発想の源としてきたロシアの民俗音楽との関わりを明らかにしようというのだろう。ピアニスト、指揮者とともに、作曲家というもう一つの顔を持つプレトニェフならではの選曲といえよう。(ライナー・ノーツより抜粋)
【収録曲】
バレエ組曲《火の鳥》(1945年版)
ロシア風スケルツォ(管弦楽版)(1944)
交響曲 変ホ長調 作品1
ロシア民謡によるカノン(1965)
【演奏】
ミハイル・プレトニェフ(指揮)
ロシア・ナショナル管弦楽団
収録時間 : 71分