ストラヴィンスキーのバレエ音楽『春の祭典』(1913)と『ペトルーシュカ』(1911)を初演当時の楽器により録音した話題作。ストラヴィンスキー本人がイメージしていたであろう明瞭な響き。
「春の祭典」は1913年5月29日、ディアギレフ率いるバレエ・リュスの公演で、ピエール・モントゥーの指揮によりシャンゼリゼ劇場で初演され、その革新的なニジンスキーのダンスとともに音楽史上最大のスキャンダルとなりました。
「ペトルーシュカ」も初演時1911年版。同じくディアギレフ率いるバレエ・リュスの公演による初演された作品。現代の演奏では激しく輝かしいピアノの響きがあまり聴こえないのは当時のピアノを再現している影響でしょう。
レ・シエクル率いるフランソワ=グザヴィエ・ロトは、ピエール・ブーレーズにアドヴァイスをもらい、また、ストラヴィンスキー《春の祭典》の研究に生涯を捧げたルイ・シールを紹介してもらうことで、手書きの手稿からその後の度重なる版、モントゥー、アンセルメ、マルケヴィチなど歴代指揮者とストラヴィンスキー間の書簡のやりとり等の資料や文献を網羅することができ、初演で演奏した原典版の姿を見出したそうだ。
ストラヴィンスキー《春の祭典》《ペトルーシュカ》で一番の推薦版!
【収録曲】
春の祭典(1913)
ペトルーシュカ(1911)
【演奏】
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル
収録時間:1時間8分