音楽の歴史において、音の振る舞い(ジェスチャー)にはっきりとした個性を持てた作曲家は稀である。その稀な存在の一人であるスティーヴ・ライヒ。
スティーヴ・ライヒといえば「ミニマル・ミュージック」と言われるが、初期の禁欲的で実験的な作品から、徐々に音楽的な肉付けがなされ独自の音楽世界を築き上げている。その中でも、この「ディファレント・トレインズ」は1988年の代表作。サンプリングされた言葉と、その言葉の音程の模倣するストリングス。スティーヴ・ライヒを初めて聴く人はこのアルバムから。グラミー賞最優秀現代音楽作品賞受賞(1990)。
【収録曲】
1. ディファレント・トレインズ / クロノス・クァルテット
2. エレクトリック・カウンターポイント / パット・メセニー
【演奏】
クロノス・カルテット
パット・メセニー