セルゲイ・ディアギレフが率いたバレエ団『バレエ・リュス』のバレエ作品を集めたシリーズより、『三角帽子』(作曲:マニュエル・デ・ファリャ / 1919年)『道化師』(作曲:セルゲイ・プロコフィエフ / 1921年)を収録した盤。
この『道化師』の題材は、当時、『火の鳥』等の取材のために、イーゴリ・ストラヴィンスキーが持っていた、アファナーシェフの民話集による。作品は6つの場面により、各場面は5つの間奏曲により繋がれている。
この作品の初演の直前に、当時のバレエ・リュスの振付師であったレオニード・マシーンが退団してしまったため『道化師』の振付は初めてタデ・スラヴィンスキーが担当した。そのせいもあってか、バレエ・リュスのレパートリーとして残る作品にはなれず、そのためか、あまり録音が無いようなので、このCDは貴重一枚。指揮者はプロコフィエフとおなじウクライナ出身でロシア音楽を得意とする、若きキリル・カラビツ。
『三角帽子』については、
こちらのCDの解説を参照してください。